シャツ専門の会社から世界的なファッションブランドへと成長を遂げたアスペジ。その歩みは、伝統と革新の間でバランスを保ちながら、変化するファッションの世界に適応してきた物語です。時を超えたエレガンスと洗練されたデザインで、アスペジはファッション界をリードする存在です。
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アスペジの歴史
アスペジは、1969年にアルベルト・アスペジによってミラノ近郊のレニャーノで設立されました。創業当初はシャツ専門店としてスタートし、当時のフランス・オートクチュールとは一線を画した、着やすくエレガントな衣服で多くの人々の支持を集めました。 アスペジは機能性を重視し、先端的な素材や独自のファブリックを用いることで、美しさと実用性を兼ね備えた衣服を生み出しました。
設立からわずか数年で、アスペジは男性と女性の両方を対象とした商品展開を開始。特に1990年代には、ユニセックスのダウンジャケットやシンプルで直線的な衣類が注目され、ブランドの地位を確立しました。これらの革新は、スタイルと機能性を融合させたアスペジの評判をさらに高めました。
現在のアスペジは、革新的なアウターウェアを含む多彩なワードローブアイテムを提供しており、その品質とタイムレスなデザインにより、世界中で愛されています。
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ブランド哲学
アスペジの哲学は、コラボレーションとミニマリズムに根ざしています。モスキーノやアルビーニといった著名なデザイナーとの協力を通じて、美しさと実用性を兼ね備えた作品を生み出しています。特に、スポーティーな衣服と見なされていたダウンジャケットを日常使い可能なアイテムとして再定義し、イタリア語で「羽根」を意味する「ピウミーノ」という名前を普及させました。
また、「静けさ」を創業者アルベルト・アスペジの指針とし、ロゴを排除した「ノーロゴ」の哲学を掲げています。このアプローチにより、衣服の品質そのものが語るスタイルを重視しています。
さらに、アートは常にアスペジの価値観に寄り添い、広告、店舗内装、デザインピースにおいて写真家や建築家、デザイナーとのコラボレーションを展開しています。
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アスペジと日本
アスペジは、日本文化の職人技と美学にも触発されています。同ブランドは、日本のプラントアーティスト川本聡氏とコラボレーションを行い、彼の作品に込められた日本文化の細部へのこだわりを反映させました。川本氏のアートは、伝統と革新の要素を調和させたもので、アスペジのデザイン哲学と共鳴しています。
クリエイティブディレクターのローレンス・スティールは、アスペジを日本の「侘び寂び」概念に例えました。この哲学は、不完全さや儚さの中に美を見いだすものであり、アスペジの衣服作りの姿勢にも表れています。品質にこだわり、着る人の生活に自然に溶け込み、愛着の湧くアイテムを提供しています。
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日本での購入先
- アスペジの旗艦店は、東京のトレンドスポットである南青山に位置しています。 住所: 〒107-0062 東京都港区南青山5丁目5−4
- また、伊勢丹や阪急百貨店など、日本全国の高級デパートやセレクトショップでもアスペジ商品を取り扱っています。店舗リストはこちらからご覧いただけます: http://www.toyodaco.jp/aspesi_shoplist/
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