イタリア人は日本の「スープパスタ」をどう思っているのか

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イタリア人を卒倒させかねない料理かもしれません。 でも、スープパスタはイタリア料理ではない——だからこそ日本でうまくいっているのです。

Image: https://www.skylark.co.jp/jonathan/menu/souppasta/index.html

最初の反応 ― ショック (引用)

「ちょっと見てみたほうがいいよ。次のマリトッツォになるかもしれないから」 日本人の友人にそう言われ、私は「スープパスタ」と検索してみました。 

画像を見た瞬間、思わずスマホを投げたくなりました。 それは、私たちイタリア人の“お決まりの怒り”。 自分たちの料理がひっくり返され、別のものに作り変えられたときに湧き上がる、あの感情です。 カルボナーラやパスタ・アル・ポモドーロのように、子どもの頃から食べてきた馴染み深い料理が、まるでシンクの下に流し込まれたかのようにスープに混ぜられ、「本家よりおいしい」かのように楽しまれている……。 助けて!

人気の理由は3つ 

見れば見るほど、怒りは少しずつ疑問へと変わっていきました。

そして、 記事 を読みました。そこでは、日本で米の価格が上昇しており、人々が別の主食を探し始めていると説明されていました。これは、確かに納得できます。 分析から見えてくる理由は主に3つです。 

1. 経済的な背景 米の価格上昇により、パスタが代替主食として注目されている。 2. Instagram効果 スープを上から注ぐ瞬間や、立ち上る湯気のビジュアル。 正直に言えば「うーん」と思いますが、映えるのは確かです。 

3. 味と満足感 実際においしく、満足感があるそうです(少なくとも、そう言われています)。

日本文化を考える ― ラーメンと洋食 

よく考えてみると、スープパスタはラーメンとそれほど違わないのではないでしょうか。 結局のところ、麺入りのスープです。 もちろん、イタリアのパスタソースとラーメンのスープはまったく別物です。でも、日本の消費者にとっては、このコンセプト自体はそれほど違和感がないのかもしれません。 

イタリアで「パスタ」と言うとき(例:カルボナーラ)、それは「パスタ・アッシュータ(pastasciutta)」の略です。 “asciutta”は「乾いた」という意味。つまり、本来は水っぽくない料理を指します。言葉そのものが「スープ状ではない」ことを示しているのです。 

一方、日本には西洋料理を独自にアレンジしてきた長い歴史があります。いわゆる洋食です。 天ぷらのように独自進化した料理や、ナポリタンのように国民的な人気を得た料理もあります。 スープパスタも、その流れのひとつなのかもしれません。

イタリア文化を考える ― 実はある「スープパスタ」 

ここで意外な事実があります。 イタリアにも、スープとパスタが出会う料理は存在します。 日本のスープパスタとは見た目もコンセプトも違いますが、確かにあります。 例としては:

  • トルテッリーニ・イン・ブロード 澄んだスープに詰め物入りパスタを入れた料理。少し餃子スープのよう、と言ったら日本の読者にはどう聞こえるでしょうか?
  • ミネストローネ(少量のパスタ入り)
  • パスティーナ入りブロード 小さな粒状パスタを入れたシンプルなスープ。

最後に 

純粋なイタリア人の視点から見ると、このトレンドはやはり少し不思議に感じます。 

しかし、日本のラーメン文化への親しみ、米価格の上昇、そしてInstagram主導の食トレンドを考えると、スープパスタがヒットする可能性は十分にあるでしょう。 

とはいえ、「本物のイタリア風パスタスープ」を試してみたいなら、ぜひイタリアに実際にある伝統レシピを味わってみてください。 そして、カルボナーラソースは——湖にしないでください。